みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
先日のブログで、401Kの概要と税制面についてご紹介いたしました。では、私自身は401Kとどう関わり、どのように考えて投資・運用してきたのか、参考までにお伝えしたいと思います。
1.独立開業前の投資
記録を調べてみると、私は、約10年前の2008年2月15日から401Kの投資をはじめています。証券会社は、SBI証券です。
今でこそ、楽天証券やりそな銀行、野村證券なども個人型確定拠出年金に力を入れていますが、当時は手数料を考えると、実質的にはスルガ銀行かSBI証券の選択肢しかなかった記憶があります。
10年前は、まだ会計事務所の職員として、勤めていました。会計事務所は個人事務所なので、社会保険加入義務がなく、自分で国民健康保険(近畿税理士国民健康保険組合)と国民年金に加入していました。よって、401Kへは毎月上限7万円掛けることが出来るのですが、給料が額面で25万円程度であったので、ぎりぎり毎月3万円、そして途中から1万円に変更し、掛けていたと思います。この間の期間は、3年余りで、記録をみると合計69万円掛金を掛けていました。
401Kは、自営業の方以外でも、個人事業主の元に勤めており、厚生年金の強制適用事業所でない事業所にお勤めの場合は、満額の7万円掛けることが出来る場合があるのです。
2.どのように投資していたか(独立開業前)
この当時は、竹川美奈子さんの「投資信託にだまされるな!本当に正しい投信の使い方」という書籍を参考にして投資していました。
この書籍で学んだことの一つは、投資信託の信託報酬が高いアクティブ型の投資信託ではなく、インデックス型の投資信託を使って、運用して資金を増やしましょう、そして401Kが使える人は、401Kで購入した方が税金面で得になるということです。(インデックス型投資信託とは、日本株なら日経平均やTOPIX、アメリカ株ならニューヨークダウに連動する投資信託で、機械的に投資するので、報酬が安いのが特徴です。)
この考え方は、正しいかどうかは別として、今では一般的な一つの考え方であるでしょうが、当時の私にとっては新鮮な考え方でした。
といっても、SBI証券の運用商品は、現在では66本あり、その中から選ぶことになるのですが、当時は20本もなく(確か15本程度だったと記憶しています。)元本確保型商品以外は、インデックス型投資信託が多かった気がします。
よって401Kでの投資を選んだら、自然とインデックス型投資信託になっていたと思います。(現在は、運用者の意図・能力を反映させるアクティブ投信も平成29年5月末時点で24本、SBI証券にはあります。選択肢は増えましたね。でも投資の経験が少ない人はこれだけ多いと少し迷ってしますかも・・・)
もう一つの考え方は、投資対象を「日本株の投資信託」「海外株式の投資信託」「日本国内債券の投資信託」「海外債券の投資信託」の4つに分け、それぞれに機械的にほぼ同額を投資していきましょうという考え方でした。そして、プラスアルファとして、出来れば一定期間ごとに運用成果を見直し、4つの中で値上がりしたものがあれば、少し売却して、値下がりしてるものを少し購入し、4つの投資対象があまり偏らないようにしましょうというリバランスの勧めでした。
実際には、私自身の401Kの投資ではリバランスまではしておらず、また4つのうち、債券投資に少し重点を置いて投資していたので、機械的に1/4ずつ投資していたわけではありません。しかし、この書籍にかなり影響を受けて401Kの投資を行っていました。
当時は、日経平均は、1万円程度でしたので、、ニューヨークダウも9,000ドルあたりで、当時は日米とも株式市況はあまり活況ではなかった記憶があり、投資してもなかなか上がらず、手数料負担もあり、運用としては損をしているような感じでした。
ただ、現時点では日経平均もニューヨークダウもほぼ倍になっていますので、当時の運用で利益が出ています。(しかし実際に日本株と外国株に投資したのは、10万円ずつぐらいだったし、手数料も引かれているので、利益は金額にしたらそれほどでもありません。)
3.国民年金免除申請と401Kの強制停止・その後の再開
税理士として独立開業と同時に、お客様ゼロからのスタートだったこともあり、国民年金の全額免除の申請をし、認められたことから、国民年金の保険料は支払をしないことにしました。
そんな中、401Kは老後資金のため、月1万円程度なら毎月掛け続けてもいいかと思っていたのですが、国民年金の全額免除を受けると自然と401Kの掛金は止まってしまうのです。手続きをしていないのに、停止の通知がやってきました。
特に私は、独立開業時の赤字が大きく、2年目、3年目は少しずつ所得はあがるようになっていたのですが、1年目の赤字と相殺することにより結果的にほとんど所得が発生しなかったことから、3年ほど国民年金の全額免除を受けていました。よって、401Kもその間自動的に停止ということになっていました。
一時、手元のお金が欲しいと思い、401Kを解約(脱退)し、脱退一時金をもらおうかと思ったときもあるのですが、無理でした。
それは個人型の401Kについては、掛金を3年以上掛けていて、かつ残高が50万円以上有している場合は、脱退出来ず、一時金として解約することが出来ないことを知りました。恥ずかしながら、調べるまで知らず、解約(脱退)できると思っていたので、ショックを受けた記憶があります。(脱退一時金をもらえるかの判定はこちらより)
なお、国民年金は、その後の2年間で、約3年間の免除分を追納というかたちで、免除分を納付しました。現在は、勉強になると思って先日のブログでも記載しましたが、2年前払などに挑戦したりもしています。
4.再開後の運用に対する考え方の変化
4年ほど前から国民年金も払いはじめ、401Kにも再び加入できるようになり、ここ3年ほど、毎月35,000円掛金を掛け続けています。(本当は老後資金の積立のため上限7万円まで掛けたいのですが、事業上の手元資金も大事なので、上記額に抑えています。)
ここ3年間、401Kに投資する商品への考え方は、税理士事務所職員時代とは変わりました。
現在は、外国株式の投資信託に毎月の投資額35,000円全額を投資しています。
機械的に1/4ずつ投資する考え方を変え、外国株式に絞ったのは、山﨑元氏著作の「全面改訂 超簡単 お金の運用術」を読んでからです。
恥ずかしながら、勉強になった上記本も今、調べたら手元からもうなくなっているのですが、現在も、手元にある昨年出版の山﨑元氏と岩城みずほ氏との共著「そこ、ハッキリ答えてください! 「お金」の考え方 このままでいいのか心配です。」などを見返しながら、どのように外国株式投資にいきついたのか、お伝えしたいのですが・・・。
申し訳ありません。次回以降に、続きを述べさせていただきます。
(追伸)
401Kについて、書籍も何冊か出版されている、私の尊敬する吉澤税理士の平成29年5月31日付けのブログで、401Kに積み立てた額を60歳以降にもらう際の税制等について、わかりやすく解説されています。(こちらより)また参考にしてみて下さい。
今西 学
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