みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
平昌五輪、なかなか金メダルがとれない日本勢でしたが、やっと金メダルを羽生結弦選手が獲得することが出来ましたね。その演技も圧巻でした。ケガに打ち克っての金メダル本当にすごいと思います。
それと同時に、インタービューを見ていると、23歳なのにその落ち着き、またしっかりと自分を見つめている姿勢は本当にすごいと思いました。ネットでもつい、羽生結弦選手関連の記事には目がとまり、いくつか読んでしまいました。
そのうちの一つに、羽生選手はぜんそくを克服したという記事が出ていました。
こちらの読売新聞が発信しているサイトです。
その記事は、羽生選手が幼少の頃、ぜんそくであったこと、及びスピードスケートの長野五輪での金メダリストの清水宏保氏も同じくぜんそくであったこと。そしてそれを克服して金メダルをとったことなどが書かれています。
この記事を読んで、なんだかとても共感できたというか、嬉しく思いました。なぜなら、私もひどい小児ぜんそくに苦しんだからです。子どもの時のことのことを思い出す際、もちろん楽しい思い出も覚えているのですが、いちばん最初に浮かんでくるのは、ぜんそくで、カラダが弱くて、苦しんだという記憶です。
ぜんそくになると、咳が喉からではなく、気管支の奥から咳をするみたいな感じになり、それが止まらなくなるんですよね。呼吸も苦しくて、まともに息が出来なくなってしまった記憶も残っています。
こちらのサイトの「室内の場合」に出ていますが、カラダを前屈みの姿勢にして、必死で発作に耐えていた記憶があります。(この姿勢は誰に教えられたのでもないですが、自分で自然と前屈みになって、頭を床につけて耐えていた記憶があります。)
親に対する甘えもあったのでしょうが、「苦しい。苦しい。」と親に向かって泣きわめいたことも記憶しています。今から考えれば、その時分から既に親不孝ですよね。
私は、日々ずっとぜんそくに苦しんでいたというわけではないのですが、小学校の頃までは、季節の変わり目はいつも、そんな症状になってしまいました。学校も春と秋に一週間ぐらい休むのが恒例のことになっていました。
そんな私でも、中学校に入ったぐらいから、少しずつ発作の程度がましになってきました。季節の変わり目は、やはり咳がひどくなりましたが、呼吸困難で苦しむ時間は少なくなってきました。
その後大きくなるにつれて、風邪を引くときに、咳が少し止まらなくなる程度ですみ、呼吸困難になることはなくなってきました。両金メダリストと比べるのは失礼になりますが、私も高校の野球部で身体を鍛えたことがよかったのかも?と思います。
大学生になってからは、ほぼ咳が止まらなくなることも減ってきて、ぜんそくはもうやっつけたと思いはじめるようになりました。が、そんな矢先、一度、激しい発作に見舞われたことがありました。
大学は茨城県の筑波大学に入学し、アパートを借りて親元から離れて暮らしていいました。そのアパートの部屋が、恥ずかしながら汚くて、清潔感がなく、ダニなどを吸ってしまった?ことが影響したのかもしれません。
ある暑い初秋の晩、ひどい咳が続き、本当に咳がとまらなくなりました。20~30分ぐらい止まらなかったのではないでしょうか?今までの人生で、自分で救急車を呼ぼうかと真剣に考えたのは、その時だけです。
そのときは、苦しみながら、ふと自分の胸に手で直接触れると、暑い時期だったのに、身体がものすごく冷たくなっていました。とにかく身体を温めないとと思い、冬布団を出してきて、身体をくるみました。
すると徐々に身体が温まる感じがしてきて、それとともに咳が徐々に治まり、そのうち眠りにつくことが出来ました。次の朝起きると、昨晩のことが何もなかったかのごとく通常の身体の状況になっていました。
ただ「ぜんそくは完全にやっつけた」と思っていたのに、「まだ自分の中にぜんそくは住み着いているのかな?」ということはショックでした。が、それ以来、約30年、大きなぜんそくの発作は一度もおこっていません。
体力がついたこと、タバコを吸わないなどおそらく人並み以上に健康に気をつけていること、また部屋もあまり汚くならないように心がけていること(実際に出来ているかは「?」ですが・・・)の結果が出ているのかもしれません。
成人になってからも、風邪を引くと、熱が出るというより、気管支がやられ、大きな咳が出ることはよくありました。ただ、それも段々なくなってきて、風邪をひいても、徐々に別の部位に症状が出るようになってきました。
例えば、お腹をこわしたり、普段デスクワークで酷使している目に痛みが出たりすることが多くなったりと・・・。身体の一番の弱点が、気管支から他のところに移った気がしています。
10年ぐらい前まではぼんやりと、「70歳ぐらいになったら、またぜんそくが再発するのかな?」「死ぬ前は咳で苦しんで死ぬのかな?」と思ったりもしていましたが、最近は、「ずっとこのまま再発せずに行けるかも?」と思えるようになってきました。
小さい時にぜんそくを経験した人間がすべて、羽生選手や清水氏のように、人生が成功し、社会で活躍出来るかというと、必ずしもそういうことではありません。私自身も残念ながら、それほどでもない人生です。
ただ、それ以前の問題として、「ぜんそく」という病気をずっと抱えて生きていかねばならない人もいるようです。そういう意味では、ぜんそくで苦しんだ私の幼少時代は、すごくつらいものものではありましたが、ずっと抱えて生きていかねばならない人と比べれば、自分は幸運だし、まだ恵まれているのでしょう。
今は逆に、幼少の頃のぜんそくがあったからこそ、身体も精神も強くなったと勝手に思っています。
健康への意識を高く持って生きて行けているのも幼少の頃にぜんそくで苦しんだことの影響です。また今のところ、同じアレルギー性疾患と言われている花粉症にもかからず生きていけているのも、小さい時にぜんそくで苦しんだことで強くなっているからだと思っています。
私がインフルエンザにかからないのも、ぜんそくで苦しんで免疫が出来たからだと勝手に少し思っています。(すいません。花粉症やインフルエンザとの関係については、医学的根拠は全くないので、単なる思い込みです。)
以上、羽生結弦選手や、清水氏のようにすごい人間にはなれていませんが、それでもなんか勝手に同じ仲間に入っている気がして、思わずこの記事を書いてしまいました。
「インフルエンザにかかって苦しかった」と人から聞いても、そんなに同情したりすることのない私です。(かかったことないので、つらさがわからないので、お許しを。)冷たい人間ですよね。
ただ街中で気管支の奥からの大きな咳をしている人をたまにみかけると、”ぜんそく持ちなのかな?大変だな。”と過去の自分を思い出し、胸がつらくなるとともに、頑張れと応援したい気持ちになります。
医学は、私の幼少の頃からかなり進歩しているはずなのですが、なかなか「ぜんそく」はこの世から無くならないですね。発作はだいぶ抑えられるようになったとも聞きますが・・・。
なんとか、せめて「小児ぜんそく」だけでも、有効な治療法が見つかって、苦しむ子どもが少しでも少なくなればいいのにと今回あらためて思いつつ、この記事を終わりたいと思います。
今西 学
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