みなさん。こんにちは。
税金の納付方法として、以前の記事で クレジットカード納付 や 電子納税 について述べてきましたが、個人で確定申告される方には、もう一つ振替納税という制度があります。振替納税とは、あらかじめ国税庁に引落口座を登録しておけば、期日に税金を口座引落してくれる制度で、個人で申告される方の所得税・消費税の納税に使われています。手軽で便利ですので、個人で毎年申告する必要がある方はぜひご活用ください。
(1)手続き
「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」をダウンロードし、自分の引落したい口座を記載し、税務署に提出するだけです。確定申告期限までに、所得税の申告書・消費税の申告書と同時に提出すれば、その申告書に係る納税分より振替納税がはじまります。ただし銀行印を押印することが必要ですので、確定申告書を電子申告される方は、別途申告期限までに税務署に到着するように郵送・あるいは直接持参する必要があります。
(2)効果
希望する時期から効果が生じ、その効果は取消しない限りずっと続きます。つまり、来年再度提出する必要がありません。
(3)メリット
金融機関に納付書と納付額を持って行く必要がなくなりますので、金融機関に行く手間と時間を省くことが出来ます。
また、実際に振替納税が行われるのは、申告期限から約一ヶ月後になりますので、その間資金を留保することが出来ます。平成28年所得税・消費税については、所得税が平成29年4月20日、消費税が平成29年4月25日となっています。
(4)注意点
一部のネット専門バンクを引落口座に指定することはできません。
また、指定口座ですが、所得税は本人名義の口座しか指定出来ません。個人事業主で、氏名の前に屋号つけている口座では、引落がエラーとなってしまい、後日別途納付する必要があります。よって、本人名義のみの口座を指定するようにしてください。
また、法人については、法人税・消費税等の納税に際して利用することは残念ながら出来ません。
今西 学
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