新書「やっぱり歯はみがいてはいけない(実践編)」を読んでみて

みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。

以前のブログ記事で新書「歯はみがいてはいけない」をと紹介させていただきましたが、続編が発売されましたので、今日は私なりのポイントご紹介させていただきます。

1.プラークコントロールの重要性・ノウハウについてがメインテーマ

私が思う前作「歯はみがいてはいけない」のポイントは、「歯は(食後すぐに)磨かなくていい」という意味合いが強かったと感じました。

この理由は、歯が食後すぐは柔らかくなっているので、食後すぐの歯磨きでは歯が削れてしまうこと、そして、もう一つの理由が歯を守ってくれるのが唾液なのに食後すぐに歯磨きすると唾液が口の外に出されてしまい、せっかくの唾液の効用が活かされなくなることからでした。

唾液は、食後歯の表面から溶け出したカルシウムやリンが、唾液の力を借りて元に戻る再石灰化により、虫歯予防に役立つし、また唾液によって歯周病が原因の口臭を予防する働きもあり、さまざまな効用があることから、その働きを出来るだけ活かすべきであるとするものでした。(参考:著者のサイトではないですが、こちらのサイトに唾液の効用がまとめて書かれています。)

そのために、唾液の分泌にいい「舌回し」をしたり、唾液が乾いてしまう口呼吸をしないように注意したりということを前作では中心に書かれていました。
今回の実践編では、まず、日本での「歯磨き」を、

食後すぐ、食べかすを取り除き口の中をすっきりさせるため歯ブラシと歯磨剤を使ってゴシゴシみがくこと

とまず明確に規定されています。

そしてそれに対峙するものとし、

デンタルフロスを使った細菌のかたまりである歯垢(プラーク)除去

という口腔内のケアを示し、そちらの方が歯の健康には必要であると断定されています。

「歯磨き」では、プラークが30%程度しか除去できないこともあり、よりデンタルフロスによるプラーク除去の方に力をいれるべきと示されています。

その考え方が示されている本書のポイントとなる考え方の記載があります。

それは著者は、前作でお伝えしたかったこととして、

「歯はいっさいみがいてはいけない」ということでも、「正しい歯みがき方法でみがきなさい」というこでもありません。
日本で一般的に「歯みがき」と呼ばれるのは、歯ブラシを使った「ブラッシング」のことですが、もっと「口腔ケア全体」を俯瞰して見てほしい、という思いがありました。お口のケアは、歯の表面についたり、歯間に挟まったりした「食べかす」や「汚れ」を落とすエチケットの衛生習慣ではなく、「命を守る感染制御」です。

と、旧来型の歯みがきのみでいいという考え方を否定したい旨を書かれています。

このような考え方のもと、今回の実践編の新書では、プラークをコントロールする具体的な手法が書かれています。

具体的には、デンタルフロスの基本、歯ブラシの基本、歯間ブラシの基本が書かれており、それぞれの項目毎にお勧めのフロス、歯ブラシ、歯みがき、歯間ブラシの紹介があります。

そして、また別の項目として、キシリトール配合100%のガムや鼻呼吸矯正テープなどの歯科ケアグッズの紹介もあります。

 

2.私が個人的に気になった箇所

(1)歯間ブラシとデンタルフロスの役割の違い

私は、歯間ブラシとデンタルフロスは、用途はどちらも歯と歯の間を綺麗にするものであり、どちらか使いやすい方を使えばいいと思っていました。私の場合、主にデンタルフロスを使っていました。

しかし、どうやら両者の役割は若干異なるようです。歯間ブラシは、歯と歯の間の下の歯肉に近い部分の隙間のプラークを除去するためのもので、デンタルフロスは、歯と歯が接近している部分のプラークを除去するためのようです。よって、どちから一方ではなく、両方使うのが、プラークコントロールには、最適のようです。

(2)歯磨き粉には虫歯予防用と歯周病予防用がある

私は、歯磨き粉は、虫歯予防か歯周病予防か、どちらに主眼をおくかはあるのでしょうが、一つの歯磨き粉で十分どちらにも効果はあるのかと思っていました。

著者は、健康な人は天然の歯磨き粉である唾液があるから歯磨剤はつけなくてもよいであろうとしたうえで、歯周病や虫歯があるなら、薬理作用がある歯磨剤をつけることもお勧めされています。

そして、そのうえで

虫歯予防と歯周病の二つを動じに予防できるオールマイティな歯磨剤は存在しません

と書かれています。つまり、どちらを治療したいかによって、歯磨剤は異なるそうです。

ただ年齢的に歯周病も気になるし、甘いもの好きで虫歯も気になる私はどうすればいいのかなという疑問があります。

両方別に用意して、朝と晩で使い分ける等するしかないのでしょうか?とりあえず、そのようにしてみようかと思います。

今現在私が、深く考えずに愛用していた歯磨剤は、歯周病予防と書かれていました。よって、虫歯予防用の歯磨剤も別途用意してみようかと考えています。

3.まとめ

以上、二作目の「やっぱり歯はみがいてはいけない(実践編)」もフロスや歯間ブラシのことが丁寧に書かれている部分が勉強になったりと、一作目「歯はみがいてはいけない」とは違う発見がある良書であると思います。ただ、一作目とやはり重なる部分もあるので、インパクトとしては一作目の方があったと思います。

とはいえ、二作目でも一作目のエッセンスは書いています。そして実践編とタイトルにあるだけあり、先のフロスや歯間ブラシのポイントがわかるとともに、具体的な商品の紹介もあります。

よって、すぐにプラークコントロールがはじめられるという意味で、文字通り実践的であります。よってどちらか一冊買いたいという方は、いきなりこの二作目の「やっぱり歯はみがいてはいけない(実践編)」を買われてもいいかもしれません。

歯の病気は、身体全体の様々な病気をひきおこすリスクがあるようです。よっていつまでも元気な歯を保つことは大切です。ぜひ手に取って見ていただき、歯の健康をこの機会に考えていただきたいと思います。

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今西 学

今西 学

大阪の大東市(最寄駅:JR学研都市線の住道駅)で税理士事務所を開業中。(ホームページはこちら) このブログでは、税金・年金・お金の運用など日々の業務で気づいたことや、幼少の頃身体が弱かったことから常に健康で生きていきたいという思いで日々取りくんでいること等を記事にしています。 詳しくはこちら