みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
昨日、歯科検診に行った記事を書かせていただきましたが、それがきっかけで昨年購入・読書した歯について書かれた新書「歯はみがいてはいけない」(竹屋町森歯科クリニック院長 森 昭氏著)を見返しました。
昨年、結構売れた新書であるので、読まれた方もおられると思いますが、本日は、そのポイントについて私なりに振り返ってみたいと思いますが、一言で言うと、唾液が口の中の健康に役立っているのだから、それを出来るだけ活用しようというものです。
1.歯はみがいてはいけないというタイトルの理由
このタイトルにある「歯はみがいてはいけない」というのは、販売するためのセンセーショナルなタイトルをつけるマーケティング戦略もあったのでしょう。著者は「歯磨き」自体を一切してはいけないということを主張されているのではないと思います。手磨きでなく、電動歯ブラシにはなりますが、寝る前と起きた直後に電動歯ブラシをあてるよう勧めておられます。
では、なぜ、このタイトルがついているかというと、その意味は、新書の前半部分を費やされて記載されているこの本のメイン部分ですが、おそらく正確には「食後すぐに」歯は磨いていけないということです。
その根拠として、人間には食後、口の中で起こっていることとして、著者は
「糖質を含む飲食をしたあと、口の中は酸性に傾き、歯の表面のカルシウムやリンが唾液中に溶け出します。このとき、実は歯は少し柔らかくなります。それが、唾液の力を借りて、30分~60分かけて元の固さに戻っていたのです。(専門的には、これを「再石灰化」といいます。)」
と記載されています。
そこから、歯を磨いてはいけない理由の一つが、上記のようなことが口の中で起きているので、食後すぐは歯は柔らかくなっているので、歯を磨くと、歯は削られてしまうこと。ましてや研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、余計歯は削られてしまうので、使わないよう主張されています。
そして、もう一つの理由が、同じく上記のようなことが口の中で起きているので、食後すぐは唾液が最も力を出して働いているときなのに、歯を磨くことで、その唾液を吐き出してしまうので、再石灰化出来にくくしてしまうからと主張されています。
唾液の効果は、以前から私も聞いていましたが、著者は歯の健康には、唾液を活用することが一番大切で、それによりプラークをコントロールする一番の道であるという考え方であるようです。
2.歯をケアしていくためのいくつかの方法
では、どのように歯をケアしていけばいいのか?著者はいくつかの方法をあげておられます。いくつかピックアップしておきます。
①就寝前と起床後にデンタルフロスとともに音波歯ブラシでケアする。
ソニックケアの音波歯ブラシを用いて、歯と歯ぐきの境目に優しくあてて、一箇所5秒、口の中全体で約2分ぐらいかけて、就寝前と起床後にデンタルフロスとともに行えば、プラークコントロール出来るとのこと。
ソニックケアの製品を勧めておられるのは、音波振動により、ブラシの届かない部分の汚れも清掃出来るからとのことです。
私も、この本を読んで、一番安いソニックケアの音波歯ブラシを購入したのですが、以前使っていたブラウンの方が磨かれているという感触が正直高いです。
著者は、歯をきれいに磨くことより、プラークをコントロールすることが大切と何度も書かれていることから、ソニックケアの方がプラークはコントロールしやすいということなのでしょう。私もこの書を読み返して、音波歯ブラシはゴシゴシ磨くものではなく、優しくあてることが必要と再確認したましたので、明日以降、再度意識して使用したいと思います。
②食後食べかすをとる場合には、デンタルフロスを使う
食後に食べかすをとるのは、歯と歯の間の唾液の通り道をつくるために大切だが、その場合は、デンタルフロスが一番適しているので、毎食後にデンタルフロスを使うのがよい。歯ブラシを使う場合にも、強くみがいたり、研磨剤入りの歯磨き粉は使わないことと主張されています。
私は、他の歯医者さんが書かれた書籍も読みましたが、デンタルフロスの大切さはほとんどの本で書かれていました。特に年齢を重ねると歯と歯の間の隙間が出来てくるとよく聞くので、今後の私にとっては一層フロスで歯間をきれいにすることは大切なことかもしれません。
枝つきのフロスは手軽に持ち運びやすいし、使いやすいと思いますので、お勧めです。東急ハンズなどで購入していましたが、今はネットショップでも購入できるようです。
③唾液を出すために「舌回し」を行う
舌回しをすると、唾液が活発に分泌されるので、朝食後、昼食後に行うとよいとのこと。左回り、右回り10回ずつするとよいとのことです。これにより、食後の食べかすとりにも効果があるとのことです。
以前最初に読んだとき、舌回しをやろうと思ったのに、いつのまにか忘れていました。少しイメージが湧きにくかったこともあるので、今回、動画を探してみました。動画では20回となっていましたが、書籍では10回となっています。
動画を探してみて気づいたのですが、舌回しで検索すると、「いびき解消」や顔のむくみ解消やアゴのたるみにきく「小顔効果」など、いろいろな効果があるようですね。あまり聞いたことがなかったですが、かなりの動画があがっていました。
④口を閉じる(鼻呼吸をするということ)
口を閉じて、かつ上下の歯は接触せず、舌は上顎の歯列弓の上側に吸盤のようにくっつくようにして、鼻呼吸をするようにとのこと。口呼吸をすると、細菌をやっつける唾液を乾燥させてしまうこと、雑菌がフィルターを通らず、体の中に直接入ってくる等の悪影響があるのに、日本人は口呼吸をしている人が多いとのことです。
私も、鼻づまりがちなので、起きている間は、鼻呼吸を意識しているのですが、歯が着色しやすい人は口呼吸になっている可能性もあると聞いたことがあるので、寝ている間等は口呼吸になっているのかもしれません。
なお、口呼吸から鼻呼吸への改善のためには、「あいうべ体操」が効果的とのことで、これまた動画で探してみました。
簡単なようで、難しいような。私のような一人仕事している人には、見ている人もいないので、仕事中の気分転換になるかも?しれませんね。
以上、ポイントをまとめてきました。著者はプラークコントロールを重視されているので、普通の手磨きの歯ブラシを使っての歯磨きの話はほぼ出て来ませんでした。少し現実的でないかもしれないし、またタイトルの関係で、あえて手磨き以外の注意点を強調されているのかもしれません。
ただ、唾液の活用を重視すること、フロスの大切さ、鼻呼吸をするべしというような主張は、誰にでも参考になると思います。
私の場合、自営でスケジュールも多少自由になるところがあるので、食後すぐではなく、歯ブラシの時間も少しずらすことも可能ですので、出来る範囲でこの書籍の考え方も取り入れていきたいと思います。
なお、amazonによると、6月21日に「やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編 (講談社+α新書)」が出るようです。また読んでみたいと思います。
今西 学
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