小林弘幸教授の「自律神経が整えば休まなくても絶好調」を読んで自律神経を乱さないことの大切さを再考する。

みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。

本日は、電子書籍にて、小林弘幸教授の新書の新作「自律神経が整えば休まなくても絶好調」を読みました。この方の著作は、かなりのペースで出版されており、どの本も主要論点は似たようなことが書かれている気がします。ただ復習の意味でタイトルが面白そうならついつい買ってしまいます。

今回の本も、何冊か読んでいる私からすれば、細かい点は別にして目新しい論点があったわけではないですが、やはり読み終わった後、いいなと思いました。

1.小林弘幸教授の著作との出会い
最初に著者の書籍を知ったのは、税理士でブロガーとしても有名な井ノ上陽一先生が、ブログ記事で紹介されているのがきっかけでした。

それ以降、すべてではないですが、読みやすそうな書籍を何冊か読んでおり、自律神経を整えるCDというのも購入したりしました。(CDは聞くだけで自律神経を整えるというものでしたが、これに関しては私は効果はあまり感じず、いつの間にか聞かなくなってしまったのですが)

どの書籍も基本的には自律神経を整えることが大切ということがキーワードで、どの本を最初に読んでもいいと思います。

今回の本は結構、自律神経を整える細かい具体的ノウハウが書かれており、読みやすいし、自分に合うものを実践するにはいい本だと思います。この本の一つ前に読んだ「自律神経を整える「あきらめる」健康法」というのは、今回読んだ本より、より精神的な心構えが書かれていました。

私の場合、どちらかというとノウハウより、自律神経を整える心構え的なものの方が気に入っているのですが、今回の書籍は今回の書籍で、その実践的な面が書かれているということで、あらためて勉強になりました。

2.本が考えるこの本(著者の考え方)のポイント

この本にも自律神経を安定させる心がまえ的な箇所もあります。それが「第3章 自分の時間をどうすごすか」に出てきます。

私が一番好きな箇所は、通勤途中で「とにかくおこらない」という部分です。朝の通勤では、自律神経が乱れている人が多く、それに伝染しないようすること。

なぜなら

「怒りの感情は一瞬にして爆発しますが、それによって乱れた自律神経は落ち着くまでに三時間はかかります。」

と書かれています。

著者は常々、交換神経と副交感神経がバランスよく、うまく働いているのが理想であると、述べられています。

それが、他の人とぶつかって言い合いになったりしたら、身体の変化として、

「交感神経が以上に優位になって心拍数や血圧が上がり、いわゆる激高状態に陥ります。また、血管が収縮し、血流もどろどろになっていきます。」

が起こるとのこと。よって、

「そういう人が近づいてきたら「逃げるが勝ち」なのです。」

と書かれています。
このあたりが、私自身も小林教授の本を読んでから、意識するようになったところです。私自身は、現在は自宅兼事務所で仕事しているので、通勤はしていません。

ただ「怒る」ことが、自律神経を乱れさせ、落ち着くまでに三時間かかるとか、血管が収縮し、血流もどろどろになるという部分は衝撃的で、今では常に頭に置いています。(他の著作にも似たような箇所がありましたから。)

自営業になってからは、組織の中で人間関係に悩むということはほぼなくなりました。(地元の商工団体などに入ったときにそういうことはありましたが)

ただ、気を抜くと、強引な営業やうまく引き寄せる営業にひっかかるリスクや、お仕事を初めて共にする方とは、結果的に考え方が合わずに揉めたり、気を抜くと代金を取りはぐれたり等、いろいろなトラブルが待ち受けているものです。

独立開業当初は強引な人には、こっちも負けないようテンションをあげて、自分を守ったり、信じて裏切られたときには、はげしく怒ったり時には落ち込んだりしたものでした。
でも、この本を読んでから、そういう状況を少し客観的にみることが出来るようになった気がしています。

今怒っているぞ、落ち込んでいるぞと自分の状態に気づき、「絶対自律神経が乱れている。落ち着かないと3時間興奮して自律神経を乱し、結果として時間を無駄にしてしまうぞ」とか、「今、落ち込んでいる。ということは、今、血液どろどろになっているかもしれないので、はやく落ち込むことから抜けだそう」と思ったり出来るようになりました。

血液どろどろと聞くと、幼少期に身体が丈夫でなかった私は、目の前の怒り・悩みより、そのどろどろイメージの方が恐ろしくなってきたりして、早く正常にかえろう、かえろうと落ち着くように言い聞かせることができます。

そんなことが続くと、相手と言い合いになりそうになったら、多少、こちらが折れても、時にはある種、本意ではない負けを認めることがあっても、自分の人生に大きな影響がないことなら、出来るだけ争いを避けた方がいいのだと思うようになりました。

多少、損することや、腹立たしいこと、恥ずかしいことに出くわし、相手との言い争いにどう落とし前つけようかと考え、身体にダメージ抱えるより、はやく自律神経を安定させ、落ち着いた方が、自分の仕事もはかどるでしょう。結果として時間を有効に使えることになります。

これを広げていくと、時間を有効に使えれば、人生の可能性も広まるし、またゆっくりとする時間も生まれてくるのです。その方が、人生豊かに生きれそうな気が最近しています。

以前の記事で書いたように、営業電話に必死になって、テンションをあげて断るより、なるべくそういう人の電話には出ず、かかわらないようにしようという考え方も、自律神経を安定させようとするところから考えたことです。

このような考え方を受け入れるのは、私が年をとったから、そう思えるようになったのかもしれません。今現在20代や30代の方なら、絶対に譲れない生き方のこだわり、があるかもしれませnし、何かに対する怒りをもつことでプラスのエネルギーに変えておられるかもしれません。
そのような方からは、私の述べた考えは単なる年寄りくさい考えに思えるかもしれません。

また、大組織で勤めあげることができなかった私からすれば、会社の中の毎日毎日、同じ人間関係での中でおこる嫌なことからは逃げようと思っても、なかなか逃げられない現実があるのも知っています。
現在、私がフリーで働いているからこそ、嫌な人とは争わず逃げるということが出来るのだとも言えます。

でも、若い方も、組織の中で、働いておられる方も、「自律神経を乱すことからは逃げる」という考え方があることを知っておいて損はないと思います。
いつか役立ち、そのおかげで気持ちが楽になるときもあるのではと思います。

3.具体的に自律神経を安定させるためのノウハウ

この本には、具体的に自律神経を安定させるための、ノウハウ的なものも書かれています。

”自分の時間の過ごし方”として、「目覚めたらコップ一杯の水を飲む」「家に帰ったらすわりこまない」「ランチタイムは自律神経を整える時間」(美味しく食べることに集中する)などが書かれています。

また”効果絶大な休み方のコツ”として、「ゆっくりしゃべる」「お皿を洗う」「首を温める」「目を温める」「ため息をつく」「三行日記をつける」「SNSに振り回されない」「ミスをメモる」などなどが書かれています。

著者も述べているように、上記ノウハウ的な部分の一つ一つは、自分にあうあわないは当然あるのでしょう。が、いくつかでも試してみてしっくりといくものが多少でもあれば儲けものです。

また著者がなぜそういうノウハウをお勧めしているのかという根拠となる考え方は参考になると思います。

 

以上、今回の「自律神経が整えば休まなくても絶好調」は小林弘幸教授の本の中でもとっつきやすく読みやすい気がしますが、それ以外のどの著者の書籍でも考え方は学べると思います。(ただいきなり自律神経安定のためのCD音楽から試すのはどうかと思いますが・・・)

興味のある方はぜひ小林弘幸教授のどの本でもいいので、一度手にとってみて、自分の自律神経を安定させる意識をもつことの大切さを学んでみてください。

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今西 学

今西 学

大阪の大東市(最寄駅:JR学研都市線の住道駅)で税理士事務所を開業中。(ホームページはこちら) このブログでは、税金・年金・お金の運用など日々の業務で気づいたことや、幼少の頃身体が弱かったことから常に健康で生きていきたいという思いで日々取りくんでいること等を記事にしています。 詳しくはこちら