みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
私は、約7年前、税理士事務所を開設してからまだ間もないころから、ある生命保険会社の代理店になっていたのですが、本日代理店契約を解除し、生命保険の販売活動は行わないこととなりました。
そのことをきっかけとして、税理士事務所がなぜ保険代理店となり、保険を販売するのか等考えてみました。
1.税理士事務所は生命保険代理店になるケースがある
(1)税理士事務所は保険販売との親和性がある
税理士事務所は、生命保険代理店を兼ねているケースが多いです。その理由は、生命保険と税理士業務は見方によれば、親和性があり、生命保険手数料は税理士事務所の収益源の一つになるからです。
親和性があるというのは、税理士は法人の事業内容を把握し、資産・負債を把握したうで、決算を組みことからその法人の内部まで知ることになります。よって、その法人の資金繰り・リスク等を把握することになるので、生命保険の提案をしやすいという面があります。
また、私自身は常にお勧めするわけではないのですが、生命保険を節税に使えるという面があるからです。利益が出そうな決算期には生命保険を提案することで、経費を増やし、納税額を減らす。そんな提案が、納税額を減らすということを第一に考えている経営者からは、非常に喜ばれるという面があるのでしょう。
また、代表者個人の年末調整業務等を通して、代表者個人の家族構成も把握出来、また金融資産・不動産などの個人資産、住宅ローンなどの個人債務も把握しやすい立場になります。よって、代表者個人が考えるべきリスクも把握出来るので、そのリスクを踏まえて代表者個人への生命保険の提案がしやすい面もあるからです。
(2)保険会社・税理士事務所にとってもメリットはある。
(1)のようなことから、熱心な生命保険会社は税理士事務所を保険販売の窓口に取り込もうと税理士事務所をサポートする専属の営業スタッフをつけています。
まずは税理士事務所を訪問して、まず自社の代理店になるよう代表の税理士に営業をかけます。そして自社の代理店になった後は、情報提供のため頻繁に事務所へ足を運びます。そして同時にその際、税理士事務所から保険を提案出来そうな法人、個人の案件の情報をとろうとします。
そしていい案件があれば、税理士事務所の職員と共に同行し、生命保険を提案し、保険契約を締結・販売するサポートを行います。このようなかたちで、生命保険会社は法人への大きな保険契約を販売出来ることとなり、収益をあげていくということになります。
また、税理士事務所にとっても大きな保険契約が決まれば決まるほど、代理店としての保険の販売手数料が入るという直接的なメリットがあります。
またそれ以外にも、
・節税提案を兼ねること、
・保険の窓口に身近な顧問契約を結んでいる税理士がなってくれることでお客様に安心感を与えることが出来ること、
で、顧問先のお客さんにも喜ばれ、税理士事務所への信用がアップするという間接的なメリットがあります。
(3)税理士業界全体にもメリットはある?
税理士事務所の代理店を通して販売された保険については、(正確な仕組みはわからないのですが)その保険会社の利益の一部は、販売した税理士事務所への手数料だけでなく、税理士が福利厚生事業を行うために設立されている税理士協同組合の方へも、還元されているようです。
税理士協同組合では、その利益を、税理士への福利厚生事業の資金として活用しているようです。具体的には、税理士の研修会の費用が一部補填され、税理士の研修教材費用や研修会の費用にも充てられたりしているそうです。
よって、税理士会の役員クラスの先生方の中には、「税理士は保険の販売に前向きに取り組み、保険会社からまわってくる利益の一部をこの業界のために活用すべし」と主張し、積極的に税理士に保険販売を奨励する方も多い気がします。
2.税理士事務所での保険販売は増加傾向に?
しかしながら、近年、(個人への販売が中心ですが)「ほけんの窓口」等保険の総合代理店が街中に出店しています。そこでは、総合代理店によるメリットを活かし、複数の保険会社の商品を比較し、最も保険料が安かったり、その人のリスクにあった保険会社の保険の商品を選択することが出来るようになってきました。
また、法人向けに、複数の保険会社の商品を比較し、最も保険料が安かったり、その法人へのリスクに適合した保険会社の保険を選択する代理店も、個人向けほどではないですが、増えてきていると思います。
そんな状況では、税理士が特定の保険会社の専属代理店として、一保険会社のみの商品を販売するのは、時代のニーズにあわず、こういった税理士業界と保険会社とがコラボした保険の販売方法は、時代と合わなくなってきているのでは?とつい最近まで思っていました。だが実際はそうではないようです。
私が代理店をしていた保険会社の、税理士事務所の保険代理店を通した保険の販売は、右肩上がりで増加傾向にあるとのこと。その保険会社も、今後保険販売する有力なチャネルとして、税理士事務所のさらなる活用を考えているようです。(その保険会社だけの話で、全体が右肩上がりなのかはわからないですが)
以上、税理士事務所が保険代理店をする理由、現況などを述べてきました。次回以降に、なぜ私が保険代理店を止めたのかを述べてみたいと思います。
(編集後記)
本日期限であった、スターバックスの無料ドリンク券を使用して、同じく本日までの販売であったチョコレート ケーキ トップ フラペチーノ with 抹茶ショットを飲みました。
たまに訪れる大阪府東大阪市の荒本にあるスターバックスを利用したのですが、ここは定員さんがいつも丁寧な対応してくれます。今日も、無料ドリンク券を提示すると、せっかくなのでとカスタマイズを積極的に提案していただき、ミルクをソイに、また(抹茶なのに)エスプレッソショットを追加することにしました。合計税抜きで720円。リッチな気分にひたれました。店員さん。ありがとう。
もう販売期日は過ぎたので、レポートしても仕方ないですが、カスタマイズしたこともあり、前回飲んだ、チョコレート ケーキ トップ フラペチーノwith コーヒーショットより、より美味しかったです。
この東大阪市のスターバックス、平日夕方18時すぎでもゆったりと過ごせます。事務所から自転車で20分余りかかるので、頻繁には行けませんが、またゆっくりとしたい時には、訪れてみたいと思っています。
今西 学
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