みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
もう9ヶ月ほど前にYahoo! JAPANを通して案内のあったHealthData Labの遺伝子解析を受けてみました。早期キャンペーンをやっていて、少し価格が現在より安かったのと、遺伝子解析が世間で広まってきて、自分も今後の病気の発病可能性を知っていれば、合理的に病気に対応出来るのかと思ったのが受けるきっかけでした。
キャンペーン中とはいえ、約2万円のお金を投入したのですが、前年ながら結果は私にとって今ひとつ手応えがありませんでした。
1.遺伝子検査の解析結果
唾液を採取して、送付することで、自分のもつ遺伝子を分析してもらいます。送付から約2ヶ月経過後、解析が完了したら、ネット上から分析結果をみることが出来ることが出来、私の遺伝子の場合の健康リスクが高い項目とリスクが低い項目が表示されてきます。
私の場合、リスクの低い項目は、痛風(腎負荷型)、びまん性胃がん、鉄欠乏症貧血、過眠症などの4つがあがってきました。リスクの高い項目は、詳細は、秘密にさせていただきますが、痛風(腎排泄低下型)をはじめとして合計4つがあがってきました。
これをみて参考にはなったのですが、どうも今ひとつ分析結果についてしっくりと納得出来ない部分がありました。
2.どの程度のリスクか今ひとつわからなかった
分析結果をみてどの程度、リスクが高いのか今ひとつわからなかったというのが正直なところです。というのは、私の場合、リスクが一番高い項目で、リスクが1.83となっており、リスクが低い項目でリスクが0.34と表示されています。
ここでいうリスクは、日本人平均との比較となっており、日本人平均が1.0として、リスクが高い項目の1.83なら平均と比べて1.83倍かかる可能性があり、リスクが低い項目の0.34なら日本人平均より0.34倍なのでかかりにくいということだと思います。
しかし、このリスク1.83とか、リスク0.34とは、単純に喜んだり悲しんだりする数値なのでしょうか?よくわからないというのが正直なところでした。
例えば、痛風を例にとって考えてみます。ネットで調べると患者数は2013年で100万人を超えたと書いてあるので、おそらくそれぐらいの患者がおられるのでしょう。痛風には、私にとってリスクの低い痛風(腎排泄低下型)とリスクの高い痛風(腎負荷型)があるようですが、仮に痛風患者の全員がこの場合、私にとってリスクの高い痛風(腎負荷型)と仮定しましょう。
その場合、日本人約1億2千万人のうちで100万人が痛風(腎負荷型)にかかっているとしましょう。私の通風(腎負荷型)のリスクは1.6なので、仮に日本人全員が私今西の持つ遺伝子に変わったなら、1億人のうち痛風(腎負荷型)患者は160万人になってしまうということなのでしょう。
もう少し精密にしぼって、痛風にかかる人が多いとされる「男性で20代以上」に限定して考えてみることにしましょう。仮にその年代の人口が4000万人ぐらいいて、そのうちの100万人が痛風にかかっているとして、私今西のもつ遺伝子ばかりの日本人が揃うと、160万人が痛風にかかるということなのでしょう。
これって、特別に警戒するほどのリスクの高さなのでしょうか?100万/4000万人で割れば、その世代の2.5%が痛風になるのに、私の遺伝子ばかりの日本人を想定すると160万/4000万人でその世代の4%が痛風になるということです。
逆にいえば、前者の場合は、該当世代の97.5%の人は痛風にならないですし、後者の場合でも96%の人は痛風にならないのです。
この場合、おびえるほどリスクが高いのでしょうか?もちろん、少し今後は病気にならないよう、予防していくことも必要といえるのかもしれませんが、日々の生活でその予防に重点的にケアしていく必要性があるのか今ひとつ私にはわかりません。
3.結果的には私にとってこの遺伝子検査は参考にならない気がします。
遺伝子検査の信頼性はだいぶあがってきていると聞きます。いろいろな会社が実施していると聞きますので、他の遺伝子検査の結果分析はどのようなものかは承知しておりません。
また、この会社の遺伝子検査を他の種類の遺伝子をもつ方が、受診されれば、もう少しリスクの高低が明確にでるのかもしれません。
ただ、私の場合、リスクが1.5~1.83倍高いと言われても、どの程度リスクが高いのか今ひとつ把握できませんでした。
他にも今回の分析では「あなたの遺伝子型の体質」などの分析で、BMIや運動の効果、血圧、HDLコレステロール、筋力の遺伝子の型が表示されていますが、これもあまり私にとって有用な情報には思えませんでした。
残念ながら、今回の遺伝子検査は、私にとってあまり参考にならない気がしています。繰り返しになりますが、すべての遺伝子検査のお役立ち度を否定するわけではありません。また専門家がみると、私の結果の場合も、もっと違う分析が出来るのかもしれませんが、私にはうまく読み取ることは出来なかったです。
まあ、今回はいい経験をしたと思うようにしています。
今西 学
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