相続税の申告書業務完了。その中で「Google マップ上の距離測定等」新たなノウハウも身につけた。

みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。

1月16日に、無事、依頼を受けていました相続税の申告書を仕上げ、門真税務署に提出してきました。ここ約3ヶ月、追い詰められることもあった自分にとってかなりの重荷となる仕事でしたが、やっと今日で解放されることになりました。

申告書は16枚でしたが、税理士の見解を記す書面添付資料が6枚と、参考の添付資料が約150枚にも及び、かなり分厚い冊子での提出となりました。

「達成した充実感でいっぱいです。」と言えればいいのですが、残念ながら私の場合、大きな仕事が終わるといつもホッとして力が抜ける感じになります。現在もそんな感じです。

1.少し自分にとって難解な相続税申告に取り組みました。

今回の相続税の依頼者と知り合ったのは、10月上旬の無料相談会場でのの相談の場でした。相続税がかかるかかからないか試算してほしいということで、ご質問を承りました。

そこで、ご持参された資料をもとに短時間で計算し、申告書の提出が必要ですが、それほど納税は発生しない旨お伝えしたのがきっかけです。結果、相続税の申告のご依頼をその場で受注することになりました。

振り返ると、反省点は、申告期限が約3ヶ月とそれほど期限がないのに、じっくりと資料を見る前に、安易に簡単な申告だと判断したことです。

相続税の申告は、今まで何度かお引き受けした経験があります。また相続税法は、税理士試験受験のときにかなり力を入れて勉強し、合格した科目でもあることもあり、それほど相続税についての苦手意識はありません。

ただ、相続税の申告には、土地の現地調査や役所調査に行く必要があるので、一定の時間をとられてしまいます。よって、法人の決算が多い時期や、年末調整・確定申告の時期に重なると、ひとり税理士事務所ゆえ、なかなか大変になります。

今回は、受注から申告期限までの期間は約3ヶ月とあまり長くありませんでした。ただ相続財産の中に複数の土地がありましたが、倍率地域のようなので、それほど大変でない申告であると考え、業務を受注しました。

ところが、受注すると、土地は路線価地域にあり、また形状がかなり特殊で、複雑な案件だったのです。結果、これを読み解くにはかなりの時間と労力が必要になることに気付きました。

わかった時点で、申告期限まであまり時間がないこともあり、専門の大手の税理士法人に申告全体を依頼することも考えました。

が、その頃には依頼者との信頼関係も出来ており、何とか私にお願いしたいという依頼者の方の強い希望もあり、結局自分でなんとか短期間で申告書を完成させるしかない状況に追い込まれました。

そこからは必死でした。大阪府立図書館へ行き、ぶ厚い専門書を12冊借り、両手で持ち帰ったり、どうしても疑問がある部分は、詳しい先生に相談したりと、なりふり構わず取り組み、なんとか期限直前に提出することが出来ました。

法人税は、どんな税理士が申告書を作成してもあまり税額は変わらないが、相続税の申告書は担当する税理士により多少税額が変わると言われます。今回もどのように評価するのか、税理士でも見解が分かれる部分のある案件でした。

よって、依頼者に私の考え方を説明し、納得していただきながら進行していくよういつも以上に心がけました。コミュニケーションをとりながら仕事が出来たのは、結果として依頼者の方の満足度アップにもつながった気がします。

今後1~2年の間に、税務調査があるかもしれないので、まだまだ油断は出来ませんが、徹底的に考えて取り組んだ案件なので、税務調査になったとしても自分の見解を堂々と主張してみようと思います。

ただ今後は、相続の仕事を受ける際には、しっかりと土地等の財産の内容を確認したうえで、自分の力を注ぐ一定の時間がとれるかの見積もりをきちんとしたうえで、受注するように心がけたいと思います。

2.Google マップ上の距離測定・面積測定という新しい技術も今回をきっかけに身につける

士業という専門家として飯を食っている以上、ある程度ハードルの高い仕事を受注することも必要だと考えています。(もちろん、自分の目指す方向性の仕事に限られますが。)

多少のストレスを抱えつつ、物事を完成させることで、士業の力をアップさせ、付加価値の高い仕事をこなしていけるようになるでしょう。ただ何もこれは、士業だけではないでしょう。

文章を書く仕事もそうでしょうし、デザインや設計の仕事をされている方などなど、何かを生み出す仕事をする人に共通のことだと思います。苦しみ悩みながら、期限が区切られた中で、成果物を完成させることは本当にしんどいです。

でもそれを乗りきらないと、レベルアップしないし、また本当の力は身についていかないのかもしれません。今回も、税法についてはもちろん、私にとって新たなノウハウも習得し、いろいろな面でレベルアップ出来た気がします。

例えばGoogle マップでの距離測定のノウハウです。土地の評価の時に、使いこなしました。

Google マップで所在地を入力し、ズームしていき、対象土地を拡大したうえで、(私の場合は航空写真にする。)Google マップ上で、測定したい距離の両端の片方の地点で右クリックすると、「距離を測定」というメニューが出てきます。

そこで、そのメニューを選択し、計りたい距離のもう片方の地点で左クリックすると、それだけで、距離が出てきます。最初は本当に驚きました。

今回、大きな土地があったのですが、現地で土地の間口距離等を実際に測ることが難しかったのですが、この「Google マップ上の距離測定機能」が、間口距離の算定などにとても役立ちました。

Google マップは以前より使っていたのですがこの機能は使ったことがなく、今回ある税理士の先生からご指導いただいたことで、活用することが出来ました。

なお、Google マップ上で三点以上クリックし、三角形以上の多角形にすることで、クリックした地点を囲めば、面積も算定してくれます。

例えば、私の自宅兼マンションの敷地面積を測ってみました。

 

少し画面では見にくいですが、Google マップ上の下の部分に総面積641.31平方メートルと表示されています。これが敷地の面積です。

もちろん正確ではないですし、もう一度4点をクリックしたら、この数字とぴったり同じにはならないでしょう。それでも概算面積を把握するには役立ちます。

それ以外にも、書類の電子化で使っている書類管理ソフトDocuWorksの使い方等にも、今回の土地の図面作成で、いろいろと使い方を勉強することで、相当詳しくなりました。また機会があれば、ご紹介したいと思います。

 

以上、いろいろ試行錯誤しながらも申告書提出が完了したことで、最初にも書いたように、久しぶりに肩の荷が下りました。また最近、頭の片隅にずっとあった今回の案件ですが、完了したことでやっと頭の中もクリアになりました。

ただ、ここで気を抜くわけには行かない状況です。年末調整や法定調書の作成・提出業務が少し滞っています。よって明日からエンジンをかけて取り組んでいきたいと思います。

それから、ここ3ヶ月近くすっかりペースがおちてしまったブログの更新も、これからはもう少し頻繁に行っていかねばと考えています。

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今西 学

今西 学

大阪の大東市(最寄駅:JR学研都市線の住道駅)で税理士事務所を開業中。(ホームページはこちら) このブログでは、税金・年金・お金の運用など日々の業務で気づいたことや、幼少の頃身体が弱かったことから常に健康で生きていきたいという思いで日々取りくんでいること等を記事にしています。 詳しくはこちら