みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
先週は、勤労感謝の日という休日があり、人によっては4連休という方もあったかと思います。私も比較的ゆっくりと先週末は過ごした気がします。
ただ、休日の捉え方・過ごし方は、数年前に独立してからとその前の勤務していたときとは、あきらかに変化しています。そんな休日の過ごし方から自営業の自由について考えたことを記します。
1.ひとり税理士事務所の代表である私は時間の自由はある
私が税理士事務所を開業して約7年余りになりますが、対外的には土曜日も含めて基本的には暦通りに休みをとらせていただいていることになっています。
ただし、実際は平日でもプライベートな用事をしていることもあるし、土日でも働いていることはあります。
自営業は日々、生き抜いていく必要があり、大変な面ももちろんあるのですが、こと時間に関しては自由になるという面があるかと思います。(もちろん自営業といえど、一般消費者を対象にお店をされている方などは、時間の自由はききにくいのでしょうが)
よって、散髪に行くときや、書籍を大阪市内の大型書店に見に行くとき、たまに服などをショッピングに行くとき、人気の美術展に行くときなどは、あえて混雑する土日を避けて、平日にプライベートを楽しむことがしばしばです。
その分、仕事が終わらければ、土日に自宅兼事務所にこもって仕事をすることがあります。
そんな生活をしていると、たまに土日にセミナーを受けに大阪市内中心部の梅田などに行くときは、人の多さに驚くことがあります。当たり前ですが、人の多さが平日の昼の世界とはかなり違います。
セミナーの帰りに大型書店に立ち寄ったり、ユニクロなどの店に行ってみたりしても、レジで並んだり、試着室がいっぱいであったりすることがあります。
そして、しばしば訪れるスターバックスも、平日の午前中などはかなり空いていますが、土日にふと立ち寄ろうかと思っても、梅田周辺のスターバックスは人が多くて、席がないか、あっても開放感がない感じの混み具合です。
よってやむなくそのまま帰ることもあります。(もちろん店の立地にもよるのでしょうが)
そういう意味では、平日にも比較的自由に行動出来やすい今の現状は、プライベートを一人で楽しむ上では、ぜいたくな時間をすごせるのかもしれません。
先週末も休みの合間で唯一の平日であった金曜日だけ、大阪市内に出かけ、大型書店などに立ち寄ってきました。
2.時間は比較的自由な現状でも休日に開放感を感じないときもある
このように、独立開業後は、暦の上では平日でもプライベートを楽しむ休日にする時間の自由があります。ただ、かといって、税理士事務所に勤めていたときやそれ以前の市役所に勤めていたときより休日の開放感があるかというとそれは別問題です。
税理士事務所に勤めていたときは、将来独立しようという目標をもって、仕事に取り組んでいたつもりです。いい加減な仕事をせず、担当しているお客様に喜んでもらえる仕事をしようと心がけていました。
ただ、そうはいってもやはり月給制でしたので、時間を売ってお金をもらっているという感覚がどこかであったと思います。
よって、繁忙期には休日出勤することもありましたが、週末に仕事が終わり、1~2日休みがあると、開放感・自由感がありました。
これで、休日は自分の時間をもてて、自分の好きなことが出来るんだという開放感です。(特に税理士試験に合格し試験勉強をする必要がなくなったとき以降は)
もちろん、仕事のことを休日の間まったく考えなかったわけではなかったと思います。ただ、所長を補助する事務員として雇用されている以上、最終的な責任は所長にあるということもあり、休日中に仕事のことをそこまで深く考えていなかった気がします。
ただ、再び時間が拘束される一週間がはじめる日曜日の夕方ごろと月曜日の朝は、どんな職場にいても少し気分が憂鬱だった気がしますが。
独立してからの休日は、少し意識が変わりました。もちろん、休日はプライベートを楽しめる時間という面では独立開業後も勤務時代も同じはずです。
一人で税理士事務所を経営しているので、季節によっては忙しく、休みをとりにいくときもありましたが、それでも常に仕事が山積みということもないので、適当に息抜きもしています。
ただ、税理士事務所に勤務していたときと違い、休んでいるときでもどこか仕事から完全には離れられないというか気が休まらないというかそういう感覚があるのですね。
独立してからは当たり前ですが、時間を売ってお金をもらっているのではなく、顧問契約が中心とはいえ、直接事業者の方と契約し仕事を請け負ってお金をもらう立場に変わりました。
ひとり税理士事務所なので、独立してからは、基本的には一人で、税理士として、難しい課題もこなさないといけません。その場合、その難しい課題をクリアしないと、報酬をいただくことが出来ません。
よって、与えられた期限の中、どうしたら切り抜けられるか、どういう提案をしたら喜んでもらえるか、などの回答を自分なりに見いだせない限り、休日とはいえ、本当の心の平穏が訪れない気がしています。
そんなこともあり、仕事から離れた時間であっても、完全に自由ではなく、どこかで仕事のことを気にしてしまうのでしょう。
七転八倒しながらも、なんとかその課題をクリアしたと思ったら、すぐに次の課題が出てきて、また次の休日も仕事のことが頭から離れなくなることも少なくありません。
それほど大きな課題でなくとも、休んでいるときに、ふと仕事上で顧問先に伝えた方がいいことを思いついたり、来週必ずすべき仕事を思いついたり等々、突然仕事上、成すべきことを思いついたりすることもあります。
もちろんすべての独立税理士がそうであるわけはなく、仕事とプライベートをうまく切り分けておられる方も多いでしょう。私は、どうしてもそのあたりがうまく出来ず、プライベートの時間も多少仕事のことを引きずってしまいがちです。
(話は少しそれるかもしれませんが)独立開業してからやや生活が夜型になったのも、独立当初、夜になると、仕事のことで漠然と不安になったり、今後の仕事のことをついつい考え、遅く寝る習慣をつけてしまったからと思っています。
まあ自分のプライベートがそれほど充実していないことも仕事のことが頭から離れない一つの原因かもしれないですが。
3.自営業でも精神的負担はあるけど、私にとっては勤務時代より負担が減りました
好きな曜日に休日を選んだり出来るという時間の自由がありながらも、完全に仕事を忘れ去ることも出来ない。自分で何らかのビジネスを起こした人は、ある程度心当たりがあることかもしれません。
自由に生きれているようで、日々生きることに必死にならざるをえないので、それは自営業の宿命なのかもしれませんね。
ただ、「休みの日も仕事のことが頭から離れないから、独立開業したら大変なんだ」というそのことだけを主張したいわけでもありません。
仕事中・休み中も含めて考えれば、勤務していた時に抱えていた私の最も苦手な組織内の人間関係に悩まされることがなくなりました。そういう意味では心の負担がない自由な開放感が勤務時代にあったわけでもありません。
私のような物事を考えてしまう人間は、何かの悩みを背負って生きていくしかないのかも?と最近思います。そうであるなら、今の現状は、トータルでみれば勤めていたときより精神的な負担は明らかに自分にとって少なくなりました。
人間関係のことで日々悩んですごすより、業務の悩みというクリエイティブな悩みを抱える方がまだいい気がします。
であるなら、独立したことを前向きに考え、休日も含めて、日々の多少の負担も抱えつつも、時間的自由を享受しながら、今後も充実した日々が過ごせるよう、日々暮らしていきたいと思います。
今西 学
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