みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。先週金曜日に散髪へ行ってきました。
現在住んでいる大東市に引っ越してきて、約7年半になりますが、散髪はいまだに大阪市の中心部である、理容店に行っています。
私は神戸も含めていろいろと住むところを変えてきたので、今住んでいるところに昔からのなじみの理容室もありません。そんなこともあり、誰でも入りやすい感じのビジネス街にある理容店(大阪の梅田)に行っています。
行っている理容店は、以前は千円カットの店に行っていたのですが、最近は、行かなくなりました。その理由や散髪をきっかけにいろいろと考えてみたことについて述べてみたいと思います。
1.現在通っている散髪屋にたどり着くまで
社会人になってから、少しおしゃれないい理容店に行くのも大人のたしないとしては必要なことかもしれません。
私も、独立開業する前の勤務していた時代は、毎月安定した固定給があり、またボーナスもありました。そんな中、若くておしゃれなスタッフがいる、内装も綺麗なサロン的な理容室に行っていたことがあります。
入った瞬間から雰囲気も含めて快適な心地よい空間の中で、カットしてくれるので、散髪の時間はとても快適な時間でした。もちろん理容師の方のカット技術も高いものがありました。
しかし、価格がやはりそこそこしました。確かシェービング及びシャンプーも含めて税抜きで4,000円近くだったと思います。通っていた当時は、勤務社員だったこともあり、出せない金額ではありませんでした。
が、独立開業してしばらくは、安定した収入がなくなる一方、必要な出費もあったことから、すべての面での節約を迫られました。多少の蓄えはあったのですが、取り崩される一方でしたので、気持ちが不安になっていました。
いつになったらいくらの売上になるかもはっきりとわからなかったこともあります。そんなときはとにかく節約出来るところは節約しないと駄目だという気持ちになるんですね。
その一貫として、散髪も安いところに行こうと思い、QBハウスをはじめとする千円カットに通う時期が1年半ほどありました。もう6~7年前のことです。
千円カットは、今まで通っていたおしゃれな理容室とは違うので、通いはじめたときこそシャンプーもないし、カットするだけの散髪に、違和感がありました。
でも、慣れてくると、シャンプーも絶対してもらう必要があるかといえば、なくても別に困らないということに気づきました。シャンプーしてもらうと、心地よい気持ちを味わえるの確かでした。
しかし合理的に考えれば、遅くとも次の日には再度髪の毛を洗うので、丁寧に洗ってセットしてもらっても、そのセットが持つのはほんの短時間です。
また、シェービング(顔そり)も、眉毛の形を整えるにはいいのかもしれません。が、私の場合、すぐに髭が伸びるので、翌日には、電気カミソリを使って顔一面の髭を剃らないといけないので、それほど効果は持続しません。
そう考えると、サービスをカットするだけの千円カットでも充分かもしれないと思いました。価格が安いと間隔をつめていきやすいし、そうなると常にかっこいい髪型でいられます。そう考えるとむしろメリットさえある気がします。
ただ、千円カットのシステム上、同じ店に通っても、カットしてくれる方を指名することは出来ませんので、担当は常に変わります。
何回か通っていると、散髪する毎に仕上がりが微妙に違う感じを持ちました。理容師スタッフのカットする技術にばらつきがあるのでは?と思いはじめました。(これはほぼ間違いであることに後ほど気付くことになるのですが・・・)
そう考えて、少し技術のある理容師さんのいる散髪屋に行ってみたい、かつあまり高くないところでということで、探して行ってみることにしました。
見つけたのが、梅田で、シャンプー・シェービングのサービスをしているけど、別メニューで、カットだけも2,160円でしてくれるという理容店です。
最初入ったときに、たまたま愛想も腕もいい担当の人に出会い、一番はじめにうまくカットしてくれたことが気に入りました。その後、その人が常に担当してくれることもあり、現在に至るまで数年通っています。
2.千円カットとの違い・比較してのメリット
今通っているところは、千円カットのお店とほとんど同じ内容のサービスです。違うのは、はじめと終わりにタオルのおしぼりをだしてくれること、髪を切る前に(シャンプーはつけずですが)髪を水で洗うこと、カットが終わった後、襟足をカミソリで整えてくる点です。
ただ、直接的なサービス内容以外で、違う点がいくつかあります。
一つは、散髪にかけてくれる時間です。千円カットは、ほぼ10分ということになっています。(実際はもう少しかかることが多かった気がしますが、それでも15分以内です。)
一方、今通っている理容店は、入店から退店するまで待ち時間なしで、約30分でした。(上着を脱ぎ着している時間やレジで精算した時間もあったので、実際の散髪時間は25分余りでしょうか?)
料金が千円カットと比べて、倍の料金だけあって、時間も約2倍はかけてくれます。もちろん、先ほどいった、千円カットのサービスにはない、髪を水洗いする時間等があるので、カットする時間だけを比べるとせいぜい数分長いくらいでしょう。
それでも千円カットと比べると、ゆっくりと丁寧にとカットしてもらえます。
二点目は、一点目とも関係するのですが、今行っている店は理容師の方が話しかけてくれるのですが、千円カットでは黙って黙々とカットされる点が違います。
この点については、もう30年前の大学生の時に読んだミヒャエル・エンデの「モモ」という作品を思い出します。
といっても、詳しい内容は覚えていないのですが、時間泥棒によって、人間がせかせか時間に追われて働くようになってしまう今の時代(当時の時代)を風刺した作品でした。
その中に、昔は楽しく会話しながらカットしていた理容師の方が、時間泥棒に時間を奪われ、ひたすら黙々とカットするようになってしまった話があった気がします。
ただし、この点については、どちらがいいのかは、サービスを受ける方も好みがあるでしょう。私もあまり話しかけられることが好きではないかもしれませんが、でも次の三点目にも関連するのですが、今は会話を楽しんでいます。
三点目は、カットをする担当の人が固定している(別料金を払わなくても)し、カルテもつくってくれているので、散髪に際して、いちいち具体的な指示をしなくてもいつも通りの自分に似合ったカットにしてくれることです。
私の場合、髪型を変える髪のボリュームも既にないこともあり、せいぜいお伝えするのは、「夏なので少し短めで」ぐらいです。
二点目の違いに書いた、会話があるというのも、いつも同じ人が担当だからということもあるでしょうし、今のカットしてくれる人は、私と年齢も近い方で、話も合います。
以上の三つですが、そのうち、一番大きな違いがこの三点目だと思っています。カットをしてもらう方も、詳しく説明しなくても自分の好みのスタイルにあわせてくれる安心感があります。
またカットする理容師の方も、千円カットのスタッフのように、どれぐらいカットしたらいいか細かく確認しながらカットしなくてもいいのです。おそらく迷いがなくカット出来るということは、理容師の方にとってもメリットでしょう。
実は、この点が、千円カットのシステムに伴う宿命とは言え、私が不満に感じた点だと気付きました。1年ほど前、訳あって久し振りに千円カットに入ったのですが、その時のカット後、どこか似合っていないという違和感がありました。
それは以前はカットする理容師の方の技術のせいだと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。その時、私の方が、どうカットしてほしいのか、初めてカットする理容師の方にうまく伝えられないということに気付いたからです。
「前髪はどれぐらい」、「全体のイメージ」、「後ろはどれぐらい」等を、初対面の理容師の方にうまく伝える必要があるのですが、それが私はうまく出来ないのです。
せいぜい「このまま少し短め」と言うだけです。これではカットする理容師の方が、私自身のイメージするようにカットするのは難しいでしょう。
うまく伝えることが出来る人はどんなふうに伝えているのでしょう?、私の場合はいろいろ考えたけれど、うまく伝える言葉が見つからないのです。
3.私の士業事務所経営とも重なる部分がある。
そんなこともあり、今は千円カットではなく、二千円カットのお店に行っています。こうやってその違いを考えてみると、私の士業事務所経営とも重なる部分があることに気付きました。
税理士事務所も、チェーン店的に多くの従業員を抱えて価格で勝負する事務所も多くなってきています。値段は安いが、担当者も変わることが多く、また所長先生も一人一人の顧客の細かいところまでは知らないといった形の事務所です
このような形態の事務所が小規模事業者などを中心に、ニーズがあることは承知していますし、そのような税理士事務所が悪いと否定したいわけでもありません。
ただし、そのような事務所に価格で対抗しようと思っても、一人で経営している私の事務所は勝てません。潔く、そういった路線を好むお客さんとは縁がないとあきらめないと、忙しすぎて自分の首をしめてしまいます。
またもう一方では、大規模な税理士法人で、税理士や他の士業も複数抱えたうえで、一等地に事務所をかまえ、かつきれいな応接室があり、丁寧な対応をしてくれる高級イメージの税理士事務所もあります。
その代わり価格はそこそこしますが、フルサービスで、満足感を高めています。(私もそんな事務所に憧れたことがありますが、残念ながらそんな事務所をつくる人望も野望もないことに気付いてからは、ひとり税理士事務所で経営しています。)
私に出来るのは、上記二つ以外の道です。
訪問していただく綺麗で応接室もなく、また電話も必ず取り次げるスタッフはいいないので、そういった高級感を感じるサービスはそぎおとして、その分価格は下げることが出来ます。
でもすべて自分で行っているので、激安ということでもない事務所です。
お客様との関係はすべて自分が対応することになるので、顧客とより密接な関係を築くことになります。
よってお客様が、わかり合えるという心地よさを感じていただける事務所、過去からの経緯も知ってもらっているという安心感を感じていただける事務所でしょう。
簡単な道ではないですが、そのような事務所を目指していきたい。散髪後にそんなことも考えた一日でした。
今西 学
最新記事 by 今西 学 (全て見る)
- 数万円で買えるBrotherのモノクロレーザー複合機を使用中。スモールビジネスに高価な複合機は不要では? - 2018年5月11日
- 携帯靴べらに鍵をセットすることで靴べらを使うことを習慣化できました。 - 2018年4月17日
- 『健康診断という「病」』という書籍で会社の定期健診の意味を改めて知る。 - 2018年4月12日