こんにちは。みなさんは、マインドフルネスという言葉を聞かれたことがありますか?最近いろいろな書籍も出版されているので、ご存じの方も多いと思いますが、いわゆる瞑想に近いものです。
マインドフルネスを知ったきっかけは、昨年6月頃、テレビ番組「NHKスべシャル」で、予備校講師の林修先生も出演されていた「キラーストレス」というテーマの回を視たときでした。その番組内でストレス対応法の一つとしてマインドフルネスが紹介され、興味を引かれました。その後、もう少し詳しく知りたいと思って何冊かマインドフルネスについての書籍を購入したことがあります。ただどうも本を読んだだけではマインドフルネスの具体的なイメージがつかめず、結局きちんとしたカタチで実践出来ずにいました。
マインドフルネスはヨガのように難しいポーズをするものではないのですが、瞑想のように自分の内面と向き合うことは簡単なようで、実践は意外と難しいかなと思っていたところでした。そんな中、今回、通っているスポーツクラブで「マインドフルネスヨガ」というレッスンが出来たので、早速体験してきました。
レッスンは、45分。最初の10分ぐらいが瞑想、その後ヨガが20分ぐらい、そして最後にまた瞑想と、時間的には大体、ヨガと瞑想が半分半分のレッスンでした。瞑想については、マットに胡座又は正座して、目をつぶり、トレーナーの指示のもと身体の一部や呼吸に意識をすることで、自分の内面に意識を集中させていきます。自分一人で、やろうとしたときは、なかなか集中できず、またその効果を実感できずにいた私ですが、レッスンに入ると(多少なりと)実践出来た気がしました。さすがに専門のトレーナーです。今回のレッスンを受けたあとは、頭の中の疲れがとれ、頭の中がすっきり軽くなった感じになりました。
マインドフルネスの効果は、ストレス対応だけでなく、集中力が高まり、効率的に仕事を進めることが出来るようになるともいわれています。確かに実践してみると、余分なことを考えず、頭がクールダウンし、心も落ち着いてくるので集中力が高まる感覚があります。グーグル、アップル、フェイスブックなどの会社の企業研修やスポーツアスリートの中でも実践されているのも納得できました。
私は、最近疲れやすくなったと思っていたのですが、年齢を重ねると仕方ないのかな、体力だけではなるべく維持しようとスポーツジムでの定期的な運動にも取り組んできました。ただ少し前に、集英社新書の梶本 修身氏著作「すてべの疲労は脳が原因」を読んでからは、私も脳が疲れてしまい、身体も疲れた気持ちを持ってしまっているのでは?と考えはじめました。というのは一つの事に集中することより、いろいろな事を複数抱えて日々暮らしており、最近特に集中力が欠けているのではと思い当たったからです。
思えば、大学卒業後、最初に就職した予備校での事務職の仕事は、業務量が非常に多く、残業続きということもあり、じっくりと物事を考えるよりとにかく多くの仕事をこなしていかねばなりませんでした。その後転職した市役所でも最初の三年間はイベント業務の仕事に携わり、迅速に関係者間の調整や物品・場所・人の手配をしていく必要がありました。そのような中で、仕事は複数の案件を並行してとにかく回していくことだと思う癖がついてしまいました。
税理士として独立してからは、複数の案件を常に抱えねば、メシを食っていけない、という不安から、一層いろいろな課題を自分に課し、その課題に並行して取り組み、常に複数の課題に追われる日々になっていた気がします。そのような日常をすごすことは脳にも当然強い負担を強いたことでしょう。
しかし、最近、多くの課題を並行してこなしていくだけでは駄目なのかなという気がしております。多くの仕事をただこなすだけでは、脳の疲れやストレスにつながってしまいます。よって、一つ一つの今ある仕事に集中して取り組むことが大切で、そのことによりストレスを抱えず、長期的に元気に働けるのではと考えるからです。そしてまた、一つ一つ今ある仕事に集中して取り組むことは、付加価値のある仕事をするために必要なのではと考えます。IT化が進む現代では、機械的な仕事はなくなっていくと言われており、付加価値のある仕事をしていかねば生き残れません。付加価値のある仕事をするためには、今ある課題について、集中力を大切にしながら、一つ一つ丁寧に対応してアウトプットいく必要があるのではと考えます。
一度マインドフルネスを体験し、マインドフルネスを行うことでどういう状態に導かれるのかわかったので、今後は自分一人でも実践出来る手応えがありました。(もちろんスポーツジムでも週一回は実践しいくつもりですが)早速その翌日、以前購入したCD付きのマインドフルネスの書籍を再度取り出し、CDを流しながら10~15分ぐらい実践してみました。ジムでやったときほどはなかったですが、そのときの感覚に近いものを感じることが出来、脳が軽くなった気がしました。今後も一日の中で10分~15分程度の時間をみつけ、CDを流しながら自宅でも自分の内面と向き合う時間を継続してとっていきたいと思っています。
今西 学
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