みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。
クラウド会計ソフト「MFクラウド会計」の事業、家計簿アプリの二本柱で事業を行っている株式会社マネーフォワードが、平成29年9月29日に東証マザーズに上場します。
先日、IPO(上場株式の売り出し)がありました。私も申し込んでみましたが、あえなく落選。手に入れることは出来ませんでした。
1.クラウド会計ソフト「MFクラウド会計」の事業を行っているマネーフォワード社の上場
現在、会計ソフト業界全体で断トツのシェアを占めているのが弥生会計ですが、今一番シェアを伸ばしているのが、クラウド会計ソフトのfreeeとMFクラウドだと思います。
その一つMFクラウド会計の事業を運営しているマネーフォワード社が今月9月29日にマザーズに上場します。(参考:こちらの東京証券取引所の新規上場のサイトの株式会社マネーフォワード欄のⅠの部から、有価証券報告書が見れます。)
そのマネーフォワード社の上場に際しての公募価格は、1,550円に決定しました。IPOで当選した投資家は、1,550円の価格と、最少取引単位100株の場合、両者を乗じた155,000円の資金を払い、マネーフォワード社の株を入手出来ます。
マネーフォワード社は、今回の上場により、約28億円の資金を調達し、その約46%にあたる約13億円を広告宣伝費に充てるとのことです。よって今後は、一層「MFクラウド会計」の広告で、その名前を見る機会も増えるかもしれませんね。
マネーフォワード社は、現在第6期目で、第5期の売上は約15億4千万円と設立以来右肩上がりで増加しています。ただ利益は第5期でも約8億9千万円の赤字とまだ一度も黒字になったことはありません。
先行投資の費用がかさんでいるようです。よって、市場の評価は分かれているようですが・・・。さて、上場の初値はいくらになるでしょうか?人気のあるIPOの銘柄なら、2倍や3倍にはなるのでしょうが、現状は赤字会社ゆえそこまでは上がらないと言われていますが・・・。初値がつくであろう9月29日に結果がわかるでしょう。
もし今回当選して、初値が仮に25万円になり、すぐに売れば、155,000円との差額が利益となることになります。(新規公開株式は、公募価格を上回ることが多いです。)
私も今回のIPOで申し込みしましたが、残念ながら落選。比較的当選しやすいIPOと言われているのですが、二つのネット証券会社から申込してましたが、どちらも落選でした。
ちなみにIPO(新規公開株の割当申込)は、たまにネット証券から申込しています。もう30回ぐらい申し込んでいるのですが、当選したのは、昨年10月の大型上場であったJR九州の100株が当たった1回だけで、それ以外はすべて落選です。
でも申し込まないと当たらないので、たまに有望な銘柄のIPOに気付いたときは申込にトライしています。ただ、株式市況が活況な今、資金力があってかつ真剣にトライされている方でもなかなか当たらない状況の中、気分次第で申し込んでいる私の申込がなかなか当たらないのも無理はないですが・・・。
2.クラウド会計ソフトの今後について
私の顧問先のお客様では、このMFクラウド会計ソフトを使っておられる方はまだおられません。ただ私自身は、自分の事務所の帳簿作成にMFクラウドを利用しています。
クラウド会計ソフトとして同じく有名なfreeeも触ったことがあるのですが、会計業務に慣れている私のような者には、MFクラウドの方がfreeeより使いやすいと思います。(ただ、会計をあまり知らない人には、freeeの方が使いやすいと言われることが多いです。)
その二社の後を追う形で、弥生会計も、弥生会計オンラインというソフトで、クラウド会計ソフトに力を入れ始めています。ただ、MFクラウドやfreeeに比べると預金取引の取り込みがまだ少し円滑ではないと感じる点があるなど、製品としての完成度はまだまだな気がします。
ただ、弥生会計オンラインも改良は日々行われており、最近より改善されたとのことゆえ、来月にでもまたその改善点を確かめにセミナーを受けに行ってみようと思っています。
クラウド会計ソフトは、預金取り込みやクレジットカードの取り込みが自動で出来るメリットがあります。私も使っていますが、その点は本当に楽ですし、今後ますますニーズが高まる方向にあるのは事実だと思います。
ただ、最初の取り込み設定がうまく出来ないとうまく活用出来ない点、また現金取引が多い事業では、自動取り込みのメリットが薄れることを知っておく必要があります。
たまに、クラウド会計ソフトを導入すると、(極端に言えば)導入するだけで、勝手にすべて記帳出来ると思われている方がおられます。が、自分の行う事業は現金取引中心でないのか、また設定をしっかりとしないとうまく取り込めないということは頭の中に入れておいた方がよいと思います。
いずれにしても、クラウド会計ソフトから我々税理士も逃げることは出来ないと思います。クラウド会計ソフトに仕事を奪われるという考え方もあるかもしれませんが、有効活用していくことを手助けする方向で、仕事をしていくという考え方で取り組んでいかねばと思っています。
今西 学
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