中小企業の経営者は即断即決し、素早く実行する意識を持つことが大切だと思います。

みなさん。こんにちは。now3のアドレスでブログを更新している大東市の税理士・社労士の今西 学です。

今日は、中小企業の経営について私が思っていることを述べてみたいと思います。それは中小企業は、大企業に比べてヒト、モノ、カネの資源が劣ることから、素早く経営判断し、実行するスピードが大切だと普段考えているということです。私自身も,経営者としてそのように行動するよう心がけています。(なかなか優柔普段で出来ていない面もありますが、意識はしています。)

1.決断力・行動力がある中小企業経営者は利益が出ていることが多い

中小企業の経営者は、ヒト、モノ、カネが、特にカネという資金力がないことから、何をするにしても慎重になるケースも多いと思います。こんなことにお金を使って、実際に役立つでろうか?役立たなかったらお金が無駄になってしまうのではないかと。

でも、たとえ結果として失敗して無駄遣いになったとしても、やはり新しい行動を起こしていくことは企業経営にとって大事だと思います。私自身を例にすれば、ここ半年でブログ塾に通ってブログを開始したり、ホームページを更新したりして、新しい行動を決断し、お金と時間を投資して実行してきました。

以前にもブログで記載したことがありますが、私が中小企業の経営者と接していて感じることは、営業力・行動力のある経営者はやはり利益をあげている傾向が高いということです。

私が関与しているお客様でも、私が何か提案したときに、即時に判断されたり、検討するときも短期間で答えを出される経営者がおられます。そういう経営者は、比較的的会社の事業がうまくいっているお客様が多いと思います。大企業ならじっくりリスクを考えて会議を重ねて検討してから動くことになるのでしょうが、中小企業は即断即決出来る機動力が強みになるのではと思います。

もちろん、それはその経営者が決断力・行動力という気質の面とは別に、自分の経営の軸がしっかりとしているということもあるのでしょうが。

2.最近募集がしばしば行われていた小規模事業者持続化補助金について気になるところ

商工会議所を通して中小企業庁へ申請し、一定の審査のうえ支給される小規模事業者持続化補助金という補助金があります。平成26年度、27年度、28年度も補正予算で事業化されました。

小規模事業者限定ですが、経営計画に基づいて実施する”ホームページの立ち上げ”等の販路開拓等の取り組みに対し、50万円を上限に補助金(補助率2/3)が出るというものです。アベノミクスという政策のもと、政府が中小企業対策として力を入れている施策の一つであるようです。

従来、この手の補助金は審査が厳しく、申請してもなかなか補助金をもらえることが少なかったのが現実です。しかしこの補助金は、申請もしやすいし、採択率も公開はされていないですが、30%~50%あるといわれている補助金で、多くの事業者がホームページ作成などの際に申請されるとか。

この申請が通ると、例えば75万円かけてホームページを制作しても、2/3の50万円が国から補助されるため、自己負担は1/3の25万円ですむことになります。

申請には商工会議所のサポートをうけて「経営計画」を作成することが必要です。経営計画を立てることで中小企業者が今後の事業の方向性を明確に出来るメリットがあることから、国も補助金を出して応援しましょうという側面もあるのでしょう。すごくいい制度で、文句つけようのない政策なのかもしれません。(直近で行われたこの補助金の詳細はこちらをご参照ください。)

ただ、個人的には、申請してはいけないとは思いませんが、無理して申請することもないと思っています。それは、簡単ではあっても申請書をつくる手間があり、また申請期限までに申請し、そしてその申請期限から補助金の交付決定まで約2ヶ月かかることです。

なお補助金の交付決定がおりるまでに支出した金額は、原則補助対象にはなりません。よって、補助金の交付決定がおりてから事業に取りかかることになると思います。私自身はそこに問題があると思います。

経営者として新規事業をすると決めたら、自らリスクをとって迅速に決断し、実行する。資金も自分で何らかの形で調達して、挑戦するというのが企業家に求められるアニマルスピリットだと思います。

最大で50万円という金額は小規模企業にとっては大きい金額かもしれません。それに事業を行う前に、国にからその事業の「アイデア」に対してお墨付きをもらえば、安心できる面もあるでしょう。
また事業を行う前にもらえるお金はありがたくもらった方がいいという考えにも一理あると思います。

ただ「1」で述べたように、中小企業の経営者には出来るだけ、事業を実施するかしないかなるべく早く決断し、自分でリスクをとり、素早く実行するという姿勢が非常に大事な気がします。事業を行うにあたっては、他の競合との関係上、スピードが勝負の面があります。また自分で調達したお金を投資することでこそ、全力で事業に取り組む姿勢も生まれてくると思います。

いつも国の補正予算でこの補助金は予算組みがされています。この平成29年度以降も補正予算が組まれた際にこの補助金が予算化され、引き続きの募集が行われるかもしれません。

ただそういった補助金がおりる機会をうかがい、実行すべき新しい販路開拓の取り組みをそのときまで保留にするのはどうかと思います。繰り返しになりますが、私は、中小企業の経営者なら自分で決断して、素早く行動することが大切なことだと思うからです。

士業事務所経営者としての自分自身に対しても日々そのように戒めています。

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今西 学

今西 学

大阪の大東市(最寄駅:JR学研都市線の住道駅)で税理士事務所を開業中。(ホームページはこちら) このブログでは、税金・年金・お金の運用など日々の業務で気づいたことや、幼少の頃身体が弱かったことから常に健康で生きていきたいという思いで日々取りくんでいること等を記事にしています。 詳しくはこちら